協働の川プロジェクト「四万十川」チームの紹介

取り組み

協働の川プロジェクトとは、自分たちの住んでいる四万十川流域で暮らしてきた大人と、これから地域内外で暮らしていく子どもたちが学びあい、改めて大人が子どもに地域のことを伝えていくことで、大人も子どもも四万十川流域にあるヒト、モノ、コトのすばらしさを再確認することを目的としています。
( 高知県と四万十ドラマなどで協定を結んだ「協働の川づくり事業」がベースとなり、shimantoおちゃくりcaféのしまんとモンブランの売上1個につき5円がこの事業に寄付される仕組みになっています。詳しくはこちら。)

2019年4月から地元十川中学校と一緒に、中学生が知りたいことを四万十ドラマの若手スタッフがサポーターとして一緒に授業を行い、共に学んできました。

そして、2019年11月3日の十川中学校の文化祭で発表会があり、協働の川プロジェクトの集大成を迎えました。
調べたジャンルは「四万十川」「栗」「花とび・花とり」「川遊び」「のぼりん」の5つ。この5つに全校生徒がそれぞれ分かれグループをつくり、そのグループそれぞれに四万十ドラマの若手スタッフがサポーターとして関わったわけです。

今回は「四万十川」チームのサポーターを務めたスタッフに取材しました!

四万十川検定を作るために

四万十川チームの目標は「四万十川検定を作る」ことにしました。四万十川検定を生徒自ら作成し、その検定を子どもたちが解くことで楽しみながら四万十川のことを知ることができる。そこから四万十川に興味を持ってもらえたら。。。そんな思いのもと、四万十川チームは四万十川検定を作ることを目標としてスタートしました。

四万十川チームが結成されてから、まず行ったことは、“リバーマスター”に話を聞くことでした。

リバーマスターとは、四万十川対策室が認定した、四万十川に関する特定のジャンルに詳しい人のこと。

写真右側手前がリバーマスターの岡田さん。

お話を伺ったのは、四万十川の漁に詳しいリバーマスターにお話を伺いました。
その時の内容についてはこちらをご覧ください。

夏休みに向けて…

中学生に夏休みの間に調べてきてもらうことを一覧にしたワークシートを作成し、それに基づいて中学生にヒアリングや調べ物、検定問題を作ったりしてもらいました。

「地域の方に対してのヒアリングは難しいなりに、親戚や同じ地区の人に聞いたり工夫していた。でも中にはなかなか難しい生徒も。。。笑」(サポーターより)

とのこと。私が中学生だったころのことを思い出すと、宿題も嫌いでしたし、そんな感じだったなぁと思いました。苦笑

夏休みの宿題を見て、中学生ならではの観点からの問題もあり、面白い問題もありました。四万十よりもディープな十和にちなんだ問題は少なかったようです。

また、調べ物に対する生徒からの答えにばらつきがあったことから、検定を作るうえでどの答えが正しいのかを調べていきました。

授業の2回分(1回の授業で2コマやっていたので、2コマ×2回分=4コマ分!)を丸々使って地域や四万十川の文献から答えを引き出す作業をしたそうです。
ただ、文献や発行年数によって書いていることが異なるため、中学生もサポーターも「どういうこと??」となりながら調べ、四万十川対策室の中井氏との答え合わせを行いました。

中学生と先生の回答率を調べました。

最後の授業では、これまで作ってきた問題を一覧にまとめ、現在の中学生と先生の回答率がどれくらいなのかを調べました。

私も回答してみましたが、地元で暮らしているときには気にすることがあまりないことばかりで、近くにいるからこそ分からない部分があるんだなと思いました。

文化祭で生徒が作った四万十川検定の初披露!

会場は学校の体育館。学習発表や合奏・合唱の発表、生徒の作品の展示も行われていました。

それぞれのチームがこれまで調べてきたこと、考えてきたことをパワーポイントにまとめ、地域の方に向けて発表しました。

四万十川チームは頑張って調べて作った四万十川検定を発表中に出題し、地域の方に回答してもらっていました。

みんな、がんばれー!!
「皆さん、立ってください」「〇だと思う人は立ったままでいてください。×だと思う人は座ってください。」という投げかけに応じてくれる地域の方々。優しい…!
大人といえど、答えにはばらつきがあるようで…
四万十川は奥が深い!

サポーターより

やってきてほしい部分はきちんとやってきてくれる生徒、発言を恥ずかしがる生徒、いろんな生徒がいておもしろくもあり、グループを先導していくやりがいも感じました。

また、四万十川検定の問題作成数は目標の50問には届きませんでしたが、少ない時間の中で、20問できて良かったと思いました。

十川中学生が四万十川を知らない人に、四万十川について基本的な情報を教えてあげれるくらいになってほしいと思いました。またそれを誇りに思ってくれたらとてもうれしいですね。

私自身としては、リバーマスターとの関わり合いや、中学生の輪に入ってグループワークをすることがこれまで経験してこなかったことなので、今回のワークショップでいい経験になりました。

いつか、中学生が大人になったときに、この授業があって良かったなと思ってもらえたらうれしいなと思いました。
また、あわよくば、今回作った四万十川検定が中学生の記憶に残ってくれたらいいなと思いました。


あなたも是非四万十川検定を受けてみませんか!?
来年度はさらにレベルアップした四万十川検定になるかも!?