NHK「ブラタモリ」四万十川特集で話題になった四万十川をご紹介!!

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2月1日と8日の2週に続いて「ブラタモリ」で特集されている四万十川。
四万十川が昔と違ったこと、沈下橋が47本も四万十川にかかっていることなど、四万十川沿いを毎日通勤しているハナですが、知らないこともたくさんありました(笑)

全長196㎞ある四万十川は、上流域、中流域、下流域で「これ、おんなじ川か…?」と思うほど、表情を変えます。
196㎞の道のりの中で、蛇行を繰り返し、支流と合流しながら、川幅が広くなり、ゆったりと流れて海へと注がれています。

まずは、ブラタモリ同様、下流域からご紹介します!

広報担当もブラタモリ気分です笑

川幅が広く、汽水域も広い!海と川の生物が暮らす下流域

下流域はなだらかで、川幅が広く、ゆったりとした四万十川が楽しめます。
下流域は高低差も少なく、汽水域が広いため、海と川の生物が暮らしています。

その河口に行ってきました!河口は四万十市下田というところで、十和から車で1時間半ほどかけて行きました!

この先が河口です。Let’s GO!

河口まで2㎞くらいの地点から歩いて行ったのですが、ほぼ海でした(笑)

ざざーんっていう波の音が聞こえてきました。対岸までが遠いのなんの。
さぁ、もうすぐ着きますよー

ここが河口です!ここからは見えませんが、この先は工事をしていたので、ここまでとなりましたが、右に見える岬のあたりが河口です。

河口に行くまでに、青さのりの養殖場がありました。昔は数トン取れていたのが、今では数㎏しか取れないとのこと。少なくなりましたが、素揚げした青さのりの香りと食感がたまりません。

ブラタモリで紹介されていた「ツガニ」ですが、中流域の山の中に暮らす私からすると、ご馳走です。食べたことがあるのはほんの数回で、近所のおんちゃんからツガニをいただいた時しか食べられないので、最後に食べたのはいつだったか…と思うほど、貴重です。
ツガニはタラバガニやズワイガニよりもとても小さいので、カニの身として食べれる部分は少ないですが、身をほじくってちびちびと食べたり、カニ味噌が濃厚なので、私はツガニが大好きです!特にツガニの味噌汁が美味しくて、ツガニの出汁と旨味が染み出たみそ汁は最高です!

思い出して、食べたくなってしまいました…
おんちゃん、夏になったらツガニ獲ってくれんかなぁ。

こちらがツガニです!
これがツガニ汁。

ツガニの話が長くなりましたが、四万十川の下流域では、ツガニのような海の生物だけでなく、鮎などの川の生物ももちろん暮らしています。

南から北に流れる!蛇行がすごい中流域

中流域は一番ダイナミック!だと思っています(笑)
というのも、中流域は川幅こそ上流域と下流域の中間ですが、水量が多く、蛇行もすごいのです。
ブラタモリでも紹介されていましたが、水深が深く、流れが緩やかになる渕と、水深が浅く、流れが急な瀬があり、ころころと川の表情が変わっていくのです。

「南から北に流れる」ってどういうこと…?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
実際、四万十川はNを右側からなぞるように流れていて、一度「窪川(くぼかわ)」という海に面した地域を通りますが、そこから北に流れて、四万十市の西土佐(にしとさ)という地域を通り、南に向かって太平洋に注いでいます。

山の間を縫って流れているので、海の近くから山に向けて流れているように見えるのです。

この蛇行によって、できた渕と瀬それぞれで生物が暮らしています。解禁になると、川の瀬に釣り人が建ち、鮎釣りをしています。また、中流域では、鮎の火振り漁も行われています。

さらに、ラフティングやカヌー等の体験ができる施設があります。
四万十川・川遊び ふるさと交流センター」がその施設です。こちらはブラタモリでタモリさんがラフティングをしたところです!

カヌーは何度か乗ったことがありますが、ど素人だったので、ゆっくり流れる所でカヌー体験をしたので、瀬を下ったことはありません。ラフティングに至っては、乗ったこともありません。
なので、一度はこのふるさと交流センターでラフティング体験をしてみたいなと思っています!
ちなみに、後ろにあった鉄塔が前に出てくるのも通常のラフティングコースなので、体験できるそうです!!

そして、中流域では4月下旬から5月下旬にかけて鯉のぼりの川渡しが行われます!

この時期は県外からのお客様もたくさん来ていただいています!
鯉のぼりの川渡しの真下にある四万十ドラマ直営店「とわ」(高知県高岡郡四万十町十川4-10)で空を泳ぐ500匹の鯉のぼりを見ながらのんびりするのも楽しいですよ!

源流点は不入山!ここから始まる上流域

最後は上流域です。
四万十川の始まりは不入山(いらずやま)。
私が中学生だったころ、一度だけ源流点に行ったことがあります。不入山の近くまではよく行っていたのですが、源流点を見たのは、これが初めてでした。

バスを降りて、山道を歩いて源流点に向かいました。山道を歩いているときは、歩くことで精いっぱいで、ずっと足元と前の人の背中だけを見ていたので、道順はおろか、どんな景色だったかも覚えていません…

源流点に到着すると、さらさらと水が流れている部分がありました。

それが源流点でした。

その小さな流れが集まって、小川になり、支流と合流して川となり、岩をも削る力を持つのだから、水の力はすごいなぁと思います。

上流に行くにしたがって、石や岩は大きくなっていきます。
また、川幅は狭いので、沈下橋は短くなっていきます。

さらに、流れが速い所と遅い所が混在しているので、小さい子が遊ぶのは危険でした。

小学生は自分たちだけでは川に遊びに行ってはいけない。
中学生も一人で遊びに行ってはいけない。

私の小中学校ではこんな感じのルールがありました。当時の小中学生は夏休みになると、遊ぶ場所が限られているので、解放される学校のプールと近くの川でよく遊んでいました。このルールは暗黙のルールでしたが、川の怖さを分かっていたのか、感じていたのか、きちんと守っていました。

子供の私たちに「川は危ないんだよ。自分たちだけで行くと、誰も助けてあげられないから、大人の人と一緒じゃないと死んでしまうんだよ」と刷り込んでくれた、先生や地元のおんちゃん、おばちゃんたちがいてくれたことに感謝しています(笑)

脱線しましたが、川幅が狭く、浅瀬が多い上流域では、中流域のようなラフティングはできません。川を上から見て岩が無い時も、見えていないだけで実は岩があったり、ほんの数mで川の深さが変わったりするのが上流域です。

また、上流域には、「轟崎(とどろざき)」という地域があります。
今は水量が少なくなり、川の中に大きくとがった岩がゴロゴロとある地域ですが、昔はここを水が轟轟と音を立てながら流れていたのかなと思います。「轟崎」ですから。

このように、上流域、中流域、下流域と、特徴も見ごたえもそれぞれの四万十川。全長196㎞もあるのですから、四万十川の近くに住んでいるといっても、すんでいるだけで、四万十川の全てを知ることはできません。

この四万十川を自分たちで調べて、検定を作って、四万十川博士になろう!と1年間活動してきたのが、十川(とおかわ)中学生とコラボした「協働の川」。とくに「四万十川チーム」はその名の通り、四万十川について調べて、検定用の問題も作りました。

▽協働の川 四万十川チームの活動はこちらから
中学生と考える十和の魅力!
協働の川プロジェクト「四万十川」チームの紹介

四万十川と沈下橋に関する豆知識

ブラタモリでも放送されていましたが、四万十川は昔は「渡川(わたりがわ)」と呼ばれていました。さらに、地域によっては「大川(おおかわ)」と呼ぶ地域も。(四万十川の昔の呼び名は諸説あります。)

昔は特に固有名詞をつける必要がなかったようです。

「今年は大川の〇〇の瀬で鮎がよう獲れるがやとー。」
(今年は大川の〇〇の瀬で鮎がよく獲れるらしいぞ)
「去年はあっちやったが、今年は妙にそっちにかあらん。」
(去年はあっちだったが、今年はどうやらこっちみたい)
なんて会話をしていたのかもしれません。

「大川」、「渡川」から「四万十川」へと名前が変化した「四万十川」ですが、名づけにも諸説あります。

例えば、アイヌ語の「シ・マムタ」(大変大きく、美しい川)から来ているとか。
多くの谷や支流を集めた(4万と10もの支流を集めた)川だからとか。
支流に「四万川(しまがわ)」という川と「十川」という川があるからとか。

源流点には「シ・マムタ(四万十)」と書かれていました。

中学生が文献を使って調べてくれましたが、他にももっと由来があるそうなので、調べてみるとおもしろそうですよね!

また、四万十川に改名されたのは平成6年7月25日。私は生まれた時は既に「四万十川」と呼ばれていたので、ずっと「四万十川」なんだと思っていましたが、そんなことはなかったようですね(笑)

そしてブラタモリの冒頭で触れられていましたが、四万十川が「最後の清流」と呼ばれるようになったのは、「NHK特集 最後の清流四万十川」の放送がきっかけでした。私は「四万十川にはダムがないから“最後の清流”なんだよ」と教えられていて、確かに堰堤(えんてい。川水を他にひいたり、流れを緩やかにしたり、また釣り場を作るために築かれる堤防。ダムより小規模)しかないなと納得しました。

私が住んでいる所の四万十川は流れが遅く、藻がたくさんできたので、不透明な緑色の川というのが四万十川の印象でした。

しかし、いろんな顔があるのが四万十川。車で30分程下流に行くと、半透明で、青から緑色のきれいなグラデーションで、見惚れてしまいます。

この光景を見ると、清流だなぁと思います。

身近にある四万十川。身近にあるのにこんなに魅力を感じられるのも四万十川の魅力かなと思います。

さてさて、2月8日のブラタモリはついに上流域!源流点に迫ります!

是非お見逃しなく~!

また、沈下橋にフォーカスを当てた記事を後日投稿予定ですので、こちらもお見逃しなく!!

おまけ

四万十川沿いを走る「第12回 四万十川桜マラソン」が2020年3月29日(日)に行われます!
9:00に窪川を出発し、沈下橋を渡り、轟崎を抜けて、もう一度沈下橋を渡り、ゴールはタモリさんがラフティングをされた「四万十川・川遊び ふるさと交流センター」!

エントリーとボランティア募集は1月30日に終了してしまっていますが、走りたかったーという方は来年度の下見に、応援したい!というじゃたは当日の応援に、是非お越しください!

桜が咲いた四万十川沿いはとてもきれいですよ!

第12回 四万十川桜マラソンは、新型コロナウイルスの感染拡大防止と集団感染を避けるために、中止となりました。

また、「四万十川・川遊び ふるさと交流センター」から車で5分のところには、しまんとのお土産や毎週水曜日のおかみさん市バイキングが食べれる「とわ」や、車で10分のところにはしまんと地栗モンブランや四万十紅茶を四万十川の絶景を見ながら食べれる「shimantoおちゃくりcafé」などもあります。ドライブがてら是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

ただ、春とはいえ、日陰に入ると急に寒くなりますので、防寒には念を入れてお越しください(笑)

shimantoおちゃくりcafé
「とわ」で購入できるしまんと地栗を使ったお土産

▼「とわ」や「shimantoおちゃくりcafé」など四万十ドラマの店舗の営業時間や問い合わせ先はこちら

▼通販サイト「四万十とおわ村」はこちらです!

おまけ2

ブラタモリで付加体の再現をしていたのですが、その時に使っていたのが、バウムクーヘンと生クリーム、そして「地栗ジャム」!

ということで、広報担当で美味しい付加体の再現をしてみました(笑)

生クリームからの~
栗ジャムゾーン!
そして実食!

「美味しいけど、やっぱり甘い~!」とシバチカ。生クリームは無糖でしたが、それでも甘かったようです(笑)

現在、栗ジャムは店舗では数個販売中、通販サイトでは入荷待ちとなっております。大変申し訳ございませんが、予めご了承くださいませ。