四万十ドラマの通販サイト「SHIMANTO ZIGURIストア」にて、2024新栗予約販売を8月19日よりスタートして1ヶ月。直営店のカフェでも今週末9月21日に新栗フェアがいよいよ始まります。本格的な新栗シーズンを迎えて、さぁここから!という今、なんと肝心の栗がとれないというピンチの状態になりました。大変心苦しいですが、全国のお客様への緊急のお知らせとして、四万十よりご報告申し上げます。
しまんと地栗
高知県西部の四万十町、清流四万十川中流域でとれる「しまんと地栗」は、四万十の風土と収穫期の昼夜の寒暖差、そして生産者のたゆまぬ努力で育つブランド栗です。お盆を過ぎたころに早生(わせ)栗が落ち始め、9月になると中生(なかて)栗がとれて最盛期を迎え、そのまま10月中旬頃までの晩生(おくて)栗をとり終えてシーズンが終了します。
四万十の栗の旬は、一年の内たったの約2ヶ月だけ。秋の旬だけにとどまらず、全国の皆様に長く楽しんでいただけるよう「SHIMANTO ZIGURI」ブランドで栗スイーツの販売をおこなっています。
酷暑で栗がとれずピンチ!
「しまんと地栗」の花が咲くのは、例年5月のGWが過ぎたころ。今年もその時期にあの白くて長い特徴的な栗の花が咲き乱れ、順調にスタートをきりました。花のもとに小さなイガが付いたのが6月下旬、梅雨が明け8月になって栗園を見渡すと、イガは順調に育っているかに見え「あとは台風がこんことを祈るだけやね。」そんな事を栗農家さんと話した事でした。
そうして迎えた今年の収穫シーズンがスタート。例年ならば、8月終わりから地元JAに出荷されているはずの栗が、ほとんど集まってないという第一報がはいったのです。
果樹作物につきものの「裏年」、そして今年に関しては成長期の「雨不足」と、酷暑による「高温障害」により大幅に収穫の遅れが生じていると感じています。
現在の収穫量を正直に申し上げますと、スタートからの2週間で昨年の4分の1。草刈りに剪定など、一年間の地道な栽培努力が実を結ぶ大切な収穫期に、栗が落ちない(とれない)という事態に、生産者自身も戸惑っている今現在の状況です。
今後の販売について
生産者が収穫した栗は、JAに出荷後、地元の別事業者の工場にて栗ペーストに加工されます。そのペーストが入荷され次第、栗スイーツを製造している弊社の「しまんと地栗工場」にて、モンブランや栗きんとんへと生まれ変わってお客様のもとへと全国発送しております。
まず、原料となる生栗自体が例年に比べ大幅に遅れていることから、弊社通販サイト「SHIMANTO ZIGURIストア」にてすでにご予約注文頂いているお客さまへの商品発送の遅れ、ならびに今後の新栗商品販売に関しましては、9月いっぱいでご注文を締切る可能性が出てまいりました。この場をお借りいたしまして心よりお詫び申し上げます。なお、ご注文頂いた商品は責任をもって皆様の元へお届けいたします。
少しずつ新栗ペーストが入荷されておりますので、社員総出で製造にあたっており、まずは既にご注文頂いているお客さまへはなるだけお待たせすることのないよう対応して参ります。また、毎年楽しみにして下さっている多くの皆様に対し、できるだけご注文を受け付けられるよう、今後も状況を見ながらお知らせしていきます。
地方の産業はどうしても、自然の状況により善し悪しが左右される「一次産業」が柱です。最大限の努力を惜しまず対応して参りますが、原料の栗がとれないという事態となっている事に関し、大変恐縮ですがご理解頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。