幻の『水』の本から20年を経た今、32人の『かわ』の本を出版します

四万十ドラマのニュース

四万十ドラマに事務局を置くNPO法人RIVER(高知県四万十町)が、各界の32人が「川」をテーマに考えたエッセイ集「しまんと編集32人の『かわ』の本」を出版することになりました!

本書は、1997年に高知県の四万十川流域の、ヒトや産物、取り組みを実況中継することを目的に設立されたNPO法人RIVERが最初に手掛けた取り組みである「『水』の本」の続編とも言えるものです。

『かわ』の本出版の背景

NPO法人RIVERは、約20年にわたって高知県の四万十川から、「ナニガユタカナコトナノカ」を考える活動を行ってきました。

私たちは、四万十川と一緒に暮らしています。水や川を中心とした自然も、そして私たちの暮らしも時代と共に変化してきました。大事なものがわからなくなっている時代に、もう一度、私たちは「川」について考えて、足元を確認してみたい。そんな思いで、本を作ることにしました。

デザイナー梅原真さんを編集長に、各界の32名の方々が、「川」についてのエッセイをお寄せくださいました。

どのような本ができあがったのか?

今回の本は、「川」をテーマにした文章が集まったエッセイ集です。この人の「川」を読んでみたい。そんなふうに思い、編集部でお願いしたい方々のリストを作成し、お一人お一人に手紙を出し、活動に共感いただき、ご快諾いただいた32人の方々の原稿を掲載しています。

32人の執筆者一覧

執筆者(掲載順):南伸坊(イラストレーター)/俵万智(歌人)/佐藤卓(アートディレクター)/白坂亜紀(クラブ稲葉 ママ)/東谷望史(高知県馬路村農業協同組合代表理事組合長)/安藤桃子(映画監督)/三浦しをん(作家)/養老孟司(医学博士)/平松洋子(エッセイスト)/松平定知(フリーアナウンサー)/加藤芳夫(パッケージデザイナー)/高橋宣之(写真家)/黒瀬陽平(美術批評家)/森木房恵(ユナイテッド航空客室乗務員)/篠原匡(記者・編集者)/池田司(ニワトリノニワ代表)/黒田征太郎(画家)/川村一成(百姓)/片山健也(北海道ニセコ町長)/浜田奈美(朝日新聞記者)/鈴木輝隆(立正大学経済学部特任教授)/山下慎吾(生態学者)/今村直樹(CMディレクター)/高橋勇夫(農学博士)/中嶋健造(NPO法人自伐型林業推進協議会代表理事)/常徳拓(美術商)/橋本光治(自伐林家)/デハラユキノリ(フィギュアイラストレーター)/松井龍哉(ロボットデザイナー)/山本一力(作家)/大橋歩(イラストレーター)/原研哉(グラフィックデザイナー)

※敬称略

原稿料は四万十の天然鮎・栗・お茶

 原稿をお寄せいただきました皆様には、原稿料として、四万十川流域で獲れた天然鮎、新茶、栗をお送りします。自分たちの「あしもと」で作ったり獲ったりしたものをお届けしたいと考え、「水」の本のときと同様にさせていただきました。

クラウドファンディングでの先行予約販売をスタート

今回の『川』の本を、一般の皆様にお届けするために、クラウドファンディングをスタートさせました。

制作資金をまかなうために、目標金額100万円で実施しており、9月4日(水)まで予約を行っています。発行部数の関係で、今では入手することが大変難しくなった1997年発行の『水』の本、またNPO法人RIVER会員向けに配布していた冊子等もリターン品として準備しており、私たちの考え方を伝えるものとなっています。

クラウドファンディングのページはこちら

※一般販売を9月中頃からスタートする予定です。

さいごに

「最後の清流」といわれる四万十川ですが、年月を重ねるごとに、川としての豊かさが少しずつ失われていることは事実です。川と一緒に住み、暮らす私たちだからこそ、川と一緒にできること、考えることを通じて、地域から考える「ユタカ」を探っています。

今回製作した『川』の本も、いまここ2019年での私たちの活動の集大成です。ぜひ手にとって頂いて、一緒に考えていただけますと幸いです。



【お問い合わせはこちら】
NPO法人RIVER(担当:刈谷)
高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
0880-28-5527
info@npo-river.jp