2022年4月中旬、新緑でモコモコしてきた四万十川流域の山々。この景色を見ると、四万十シーズンの始まりを感じる今日この頃です。
さて、そんな清々しい春本番の四万十では、今年も『しまんと緑茶』の新茶がはじまりました。
四万十ドラマの事務所から、四万十川を眺めつつ車を走らすこと約5分、地元のお茶を取りまとめる「合同会社広井茶生産組合」さんへお邪魔してきましたよー。
じつは茶どころ「しまんと緑茶」
高知県高岡郡四万十町の十和地域の山あいには、あちらこちらに傾斜のキツイ茶畑が段々に並んでいます。毎年4月半ばの新緑が眩しい季節には、ふと山に目をやると楽しそうに茶摘みをする“じいちゃん・ばあちゃん”達の姿が見えます。
どの茶畑も、素人が入って茶摘みを真似しようもんなら、ふと気を抜くと滑り落ちてしまいそうなほど山に倣って斜めに作られているため、そこへは当然大型の機械は入るはずもなく、手摘み・手刈りが主流のしまんと緑茶。
朝露が落ちる時間を見計らい、じいちゃん達は茶畑を登って、いとも簡単に次々とお茶を手摘みします。新芽の先に顔を出した“一芯三葉”を上手に指でつかみ取って、シュッと採っていく様は、正直言って肉眼で追えないほど早いのです。
「ちょっと待って、写真撮るけんスローでとって!」とお願いしないと撮影できません。
しまんと緑茶の“一番茶”は、昔からこうやって「手摘み」でとるのが当たり前。高齢化に伴い徐々に手摘みがしんどくなっている茶農家さんも、機械が入らないので「手刈り」の手法で丁寧に収穫するので手間がかかり、ますます貴重な地域資源になっています。
今年の新茶のでき
弊社若手スタッフの頼れるお兄ちゃん的存在でもある、広井茶生産組合の矢野健一さん。 自身の茶畑を見下ろしながら、今年の出来について教えてくれました。
矢野「スタートは例年よりちょっと早いかなぁ。今年は雨が少なくて天気がよかったけん、いい味にはしあがっちょうでー。」
手摘み・手刈りで丁寧に収穫される「しまんと緑茶」は、雑味が少なく程よい渋みでさっぱりした味わいなのです。
お茶を煎れるは『贅沢な時間』
ジャパニーズティーと呼ばれ世界でも愛飲される日本のお茶ですが、奈良・平安時代に中国から持ち帰られた種から始まったとされるそうです。
急速にお茶文化が広まったのは鎌倉時代とされ、その頃には上流階級の贅沢品だったのだとか。 日本茶は、いまやどこでも買えるペットボトル飲料の馴染みが強く、日本人すらお茶離れ・急須離れが深刻な状況ですが、古来の人々に想いを馳せてちょっと贅沢な時間のお供に「しまんと緑茶」を楽しんでもらいたいです。
しまんと緑茶の新茶は特に、青々としたエネルギーに満ちていて爽やかな香りと味わい。淹れた後の茶葉を口に入れてみても、渋みはほとんど感じない美味しさで、出がらしと思えない存在感があります。
通販サイト「SHIMANTOZIGURIストア」でも新茶の販売をスタートしましたので、ぜひ取り寄せてご賞味ください。(商品は5月上旬から順次発送)
今年のGWは新茶づくし
今年のGWは、2年振りに通常の連休になる兆し!?
四万十でも、全国から新緑の風景や新茶を楽しみに訪れる皆さまをお迎えする準備をしています。
■道の駅四万十とおわ
道の駅四万十とおわでは、館内各所で4/23㈯から新茶祭りがスタート。とおわ食堂の人気メニュー「十和のかご膳」は春バージョンで新茶の天ぷらが加わり、「四万十川とカリーパン」で盛り上がる、ファストフードコーナーとおわのアイス屋さんでは、お茶を使ったテイクアウトパフェ「茶パフェ」税込580円も新茶フェア限定で販売されます。
■shimantoおちゃくりcafé
また、8周年を迎えた弊社の直営店「shimantoおちゃくりcafé」では、お客様自身で煎茶をいれてお愉しみいただける、新メニューの「しまんとお茶くりセット」税込800円が4/29㈮から登場!
どうぞはるばる四万十へ、新緑&新茶を満喫しにいらしてください。
▼通販サイト「SHIMANTOZIGURIストア」からのお取り寄せ
「しまんと緑茶」の新茶販売スタート
▼茶摘みと茶工場の紹介はこちらの過去記事でどうぞ
【新茶の季節になりました】四万十川沿いのお茶工場ではお茶の受け入れが始まっています。