【いろんな意味で史上初】第9回しまんと新聞ばっぐコンクール開催しました!

Writer 神尾

皆さま、こんにちは!広報担当の神尾です。

ついこないだ、天狗高原(てんぐこうげん)という、四国カルストに行きました。(簡単に言いますと、山のてっぺん付近です。)
趣味の太鼓の演奏依頼が来まして、人生で初めて天狗高原に行ってきました!

普通は涼しさを求めて訪れる場所ですので、この時期に行くって言うと、「この時期は寒いで~」って皆に言われました。そりゃあもう、出来るだけの防寒をして行きましたが、それでも寒いものは寒い…!なにせ、天狗高原に着いたのが、夜中の3:30!

気温2℃の中、がたがた震えながら、真夏でも涼しい衣装を着て演奏して、寒い寒い言いながら、何とか山の麓まで降りてきました。その時は、今年の冬はどんなに寒くても大丈夫だ!と思っていましたが、最近一気に寒くなり、朝の出勤時なんて、ひざ掛け+暖房がないと無理だぁ…と、自分を甘やかす日々。

天狗高原に行って、寒さへの耐性よりも、自分を温めることの大切さが身に染みて、抜けてくれなくなってしまいました(笑)

さて、今回は、2年ぶりに開催したしまんと新聞ばっぐコンクールの様子をレポートします!

変わらないのは、新聞ばっぐだけのコンクール、ということ。

私自身コンクール運営のど真ん中にいるため、ちょくちょく裏話的なものも入ってしまいますが、そこはご了承ください(笑)

しまんと新聞ばっぐコンクールは今年で第9回目。2010年から始まり、前回の2018年は初めて高知県を飛び出して、宮城県で開催しました。毎回たくさんの新聞ばっぐと来場者でにぎわう会場と、その会場を練り歩く審査員。そして、大賞などを決める公開審査が行われてきました。

2019年はミラノデザインウィークへの出店があり、コンクールの開催を見送りさせていただいておりましたが、コロナウイルス感染拡大により、ミラノデザインウィークも2021年に延期。コンクールも未開催となってしまいました。

2020年はコンクールを開催したいなぁと思っていた所で、浸透していったのが「オンライン」。新聞ばっぐもオンラインで開催できるのでは?ということで、オンラインでの開催が決定しました。でも、初めてのオンラインで開催するコンクール。不安要素はいつもどこまでもくっついてきます…

オンラインということで、会場に来ていただく方々に向けて行っていた、広い会場での展示は行う必要がなくなり、会場もコンパクトになりました。しかし、そこで出てきたのは、応募点数の問題です。

これまでのコンクールでは応募していただいた新聞ばっぐは全て展示されていましたが、今回はそうもいかないので、一次選考を設け、公開審査に進める作品を選別するようになりました。

手段や方法は変わりましたが、変わらないのは、「新聞ばっぐだけのコンクール」だということ。

オンラインだからできたことも…

オンライン開催にあたって、これまでのような広範囲の展示は行わず、来場者もなし。規模も縮小して行う形になりました。

でも、オンラインでの開催だからできたこともあります。それは、「全国で活動している支部の報告」です。

全国にある支部には、長年の経験や技術を活かして活動を行っている方や、今年誕生したばかりのコミュニティ等があります。今年特に活動をしていただいた方にお願いをして、活動報告をしていただきました。

意外と自分以外のインストラクターの活動は目に見えないものでして、1年に1度こんな機会があってもいいなと思いました。

さあ、始まりました!第9回しまんと新聞ばっぐコンクール!

14:00ちょうどに新聞ばっぐを折っている動画が流れ、第9回しまんと新聞ばっぐコンクールがスタートしました。今回は、審査員長 梅原真さん、ゲスト審査員 小板橋基希さん、審査員 渡辺隆明さん、を迎え、畦地履正の司会進行のもと、進んでいきます。

冒頭、カメラが付いていなかったり、スピーカーと上手く接続出来ていなかったりと、ハプニング続きでしたが、無事、公開審査へと突入。

今まで椅子に座っていた審査員が新聞ばっぐの間を練り歩き、審査員の目に止まった作品がどんどん手に取られていきます。
3人の審査員がそれぞれ選んだ中から、大賞候補を選び、その数点を3人で吟味しながら、大賞を選んでいきます。

その様子を固唾をのんで見守っているのは、今回のコンクールに応募し、一次選考を通過した作品の作者の方々。オンラインでの参加が可能な方にのみご参加いただきました!

できるだけ多くの方に見ていただきたかったので、公開審査の様子をFacebookのしまんと新聞ばっぐのアカウントにてライブ配信を行いました。

公開審査に参加したいけど、用事があって参加できない。
参加したいけど、機械の調子が悪くて、断念した。
どんな感じなのか、見るだけで良いので、見てみたい!

そんな方々に向けて、ライブ配信を行いました。

栄えある大賞に選ばれたのは…?

吟味の末、大賞に選ばれたのは、石川県木津裕美さんの「仲良しロールキャベツ」!

持ち手を持つと、2つに分かれた本体がゆらゆらと動く新しいデザイン。置くと紙面がつながって一つのばっぐのように見えるのに、持ち上げるとゆらゆらと動くばっぐには、ご夫婦や恋人同士の友達へ贈るプレゼントなんかをいれても良いかもしれませんね!

2人へのプレゼントだけど、中身はそれぞれへのプレゼント。なんていう渡し方もできちゃうわけです!

ちなみに、その他の賞を受賞された作品は、以下の通りとなります。作者からのコメントも添えて…

【梅原真賞】せんだいメディアテークから繋がるばっぐ(高村典子/神奈川県)

ゴロゴロジャガイモ、コロコロタマネギ用のバッグを作ろうと思いました。いろんなところからもらってきた新聞の山から、選んだのはせんだいメディアテークの情報誌。

いつどこでどうして私の手元にあるのか?
でもこれも何かのご縁。
ニンジンやピーマンを入れてもよさそうです。

【小板橋基希賞】聖護院かぶら(木津裕美/石川県)

これからかぶの美味しい季節です。

“日本一大きいかぶ”京都の伝統野菜の「聖護院かぶら」、畑の宝石と言われています。大きく育って、もうすぐおいしい「千枚漬」に変身します。

【渡辺隆明賞】ごーやのハンドバッグ(江口郁子/岡山県)

今年は猛暑対策のグリーンカーテンにゴーヤを育てました。ゴーヤの苦手な家族も自宅で育てたとなると仕方なく食べてるうちに好きになりました。

【高知新聞社賞】きゅうり入れバッグ(角谷眞理子/千葉県)

野菜のエンピツ柄できゅうりのバッグを作りました。

【高知銀行賞】かご一杯の野菜(木津裕美/石川県)

野菜をしっかり食べて、みんな健康に!

【ヤマト運輸賞】あと60g(佐々木千代倫/千葉県)

1日の野菜接種目標量は350g。日本人の平均野菜摂取量は290g、60gの野菜が不足しています。スーパーの買い物に1番重宝するまちなしの大ばっぐで、野菜をいっぱい買ってこよう

【新人賞】りゅうきゅうばっぐ(吉冨文/高知県)

高知の地物野菜、りゅうきゅう。育てやすく酢の物、おつゆの具、カツオの付け合わせと活躍します。県外では見かけない、高知の隠れた名産品だと思います。たまにお店で売られているときは、短くカットされているのを見かけます。でも、大きな葉も付けたまま、生け花みたいに飾っても良いと思うのです。

ここまで読んでいただいた皆さま、お気づきでしょうか…?
この中に史上初の事を成し遂げた方がいらっしゃいます。

それは、大賞を受賞された木津裕美さん。

木津さん、同時に小板橋基希賞、高知銀行賞も受賞。
同時3冠は史上初なんだそうです…!

新人枠じゃなかったら…

新人賞のりゅうきゅうばっぐ。審査中に「(りゅうきゅうばっぐは)新人賞の対象やったから、新人賞になってたけど、一般にあったら、大賞を選ぶ中にノミネートされてたかもしれん」と話題になりました。

とてもシンプルな見た目のりゅうきゅうばっぐ。ばっぐの柄は、普段使用されない株価欄。

ばっぐの柄を気にしていないところが~と話していたら、作者の吉冨さんが「わざと株価欄を使って作ったんです。切り貼りしながら作りました」だそうです。

紙面のデザイン性と、ばっぐのデザイン性、「こうなんじゃないかな」と思わせる余白…

いろんなバランスで完成する新聞ばっぐは可能性を無限に秘めていると改めて感じました。

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(新聞ばっぐHP)